身体が回復する為に必要な期間
整体院や整骨院に来院される方は、体に様々な不調を持たれている方が多いです。
そういった状態の体は、施術によりゆがみバランスを整えていくことで回復力が高まり体は良くなっていきます。
しかし、そもそも悪くなって症状が出てしまっている身体というのは、十分な回復をしていく為にはある程度の期間が必要となります。
それは人間の細胞の再生のサイクルなどが関係していて、筋肉、骨、内臓、血液など様々な体の細胞は新しく入れ替わるのに半年~数年以上は必要といわれます。
だからといってツラい状態が長期間続くのは耐えられないですよね?
そこで整体院や整骨院などで行う施術にプラスして早期に体を回復させる方法をお伝えします。
不調の元を取り除く
皆さんが“健康”になるための方法として思い浮かぶのは
「スポーツジムやヨガに行こう」
「健康食品を摂ろう」
「ウォーキングやユーチューブを観て体操をしよう」
というような感じではないでしょうか?
しかし、今出ている不調の元になっているのは、 “今のあなたの日常生活にある何か” です。
この“何か”を取り除くか減らすことが先です。
それをしてからプラスアルファで何かを行うという流れが良いですね。
それでは“身体を回復させるための5つの方法”を伝えていきます。
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外食やコンビニでの食品を減らす
ファミリーレストランやコンビニエンスストアでの食べ物には多くの加工食品が使われています。
加工食品というのは添加物が多く入っていて、栄養価も低くなっています。
添加物というと一般的には体に悪い物という認識があると思いますが、大昔から食べられている豆腐は、固めるために“にがり”を使用していてこれも添加物になります。
なので、決して「添加物=悪」と言うわけではありませんが、外食などの加工食品の摂り過ぎには気を付けてください。
長期的な摂取は胃腸に負担をかけるだけでなく、体の中に蓄積されていくなどの問題もあるので「食品に使われているものだから気にしなくても大丈夫だろう」とはあまり思い込まない方が良いかもしれません。
せっかく整体で体の状態を整えていっても、体の内の環境が乱れていてはなかなか回復できなくなってしまうのです。
外側から整体で整えていきながら、内側も食生活などの見直しによって、より健康な状態を目指していけるのがおすすめです。
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炭水化物や砂糖はできる範囲で減らす
パンや麺類、お米、お菓子などの小麦から出来ているものや、人工的につくられた砂糖、人工甘味料などの甘く感じるものは、体内で糖化たんぱく質という物質になります。
この糖化たんぱく質はいちばん不調になる原因といってもいいくらい身体にとって悪影響があります。
体内に糖化たんぱく質が蓄積されると、
血液がドロドロになる。
↓
内臓の働きが下がる。
↓
全体のカラダの動きが悪くなる。
↓
さまざまな不調をきたす。
といった負の連鎖に陥ります。
なので、糖化たんぱく質を少なくすることでサラサラな血液になっていき、それだけでも身体が楽になっていくのを感じ取れる人もいます。
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お腹が空腹で「グルグルッ!」と鳴るぐらいになってから食べる
いままで食事は朝昼晩の3食を規則正しく食べるのが良いと言われてきました。
この一日三食という習慣は諸説ありますが江戸時代の中期、肉体労働者に朝と夕だけでなく昼も食事を提供するようになった頃から定着したといわれています。
おそらく、この時代の食事は十分な量がとれず、栄養価も低いので3食で良かったのかもしれません。
しかし今の大量生産の時代では色々なものに恵まれ栄養過多となっています。
例えば、夕食をいっぱい食べて、翌日の朝に胃腸にまだ前日のごはんが残っているにもかかわらず朝食を摂ると、体は食べ物を消化するために多くのエネルギーを使います。
人間のカラダというのは食べ物を消化している際には、血液をたくさん内臓に送り込んでエネルギーを使っているため、その他の部分の回復が遅れてしまいます。
そして、おなかの食べ物が無くなってから、人間の体は本格的な回復モードに切り替わるのです。
なので、ある程度の空腹状態の方が体は回復し易くなって、整体の効果も上がります。
風邪で体調不良になった際も、ごはんを無理には摂らず、布団に入ってそのまま寝ている方が早くカラダは回復しやすくなります。
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薬を服用しているなら、効能や副作用を理解しておく
あなたは今、何か薬を飲んでいますか?
頭痛薬・胃薬・血圧の薬・アレルギー薬・睡眠薬など・・・種類はいろいろあると思いますが、それらの薬の作用はもちろん副作用も理解していますか?
例えば、感染症の際に処方される「ミノサイクリン」という抗生剤があります。
これを、めまい症状で通われていたお客様が飲まれていました。
このミノサイクリンの副作用には、めまいの記載があります。
これではめまいを改善しようとしても薬の影響により一向にめまいが改善しない可能性があります。
又、その他の例では 寝れない、気分が落ち着かない方に処方される薬で「デパス」というものがあります。
この薬を頭痛が辛くて寝れないと言われていたお客様が飲まれていました。
このデパスには副作用にまめい、息苦しさ、頭痛など記載されていました。
こういった事では、寝れない原因である頭痛がより強く出てしまう事もありえます。
こういったように薬には副作用といったものもありますので、ただ処方された薬を何も知らずに飲み続けるのではなく、どういう薬なのかを知る癖もつけてみてはいかがでしょうか。
このような意識の変化は健康そのものへの意識も高まり、身体にいい影響を与えてくれるようになります。
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「どうしてこの不調が起きたのか?」過去をふり返って考える
「こういった症状はここで見れますか?」
「この不調はどうすれば良くなりますか?」
これらの質問を頂くことも多いですが、一番大事なことは 「どうして、私の体はこうなってしまったのか?」 です。
不調が起きているあなたの身体には“原因”というものが必ずあります。
その原因から整えていくことが最短で身体を回復させるための方法なのです。
例えば、長期間 腰の痛みに困っている方が来られたとします。
この方に今までの交通事故や病気、ケガ、心身にストレスのかかった出来事をお伺いしたところ、
「腸が昔から弱いです」
「高校のサッカーでよく捻挫をやってました」
という返答がありました。
実は、人の体というのは月日が経つほど過去のケガや不調が体の状態に影響を及ぼしてきます。
おなかが弱い方は、胃腸の動きを促すように姿勢を丸め気味になり、それにより股関節や腰まわりの筋肉が固くなりやすいです。
繰り返しの捻挫で足の関節にゆがみが生じると膝や腰、骨盤にも負荷がかかってゆがみが起こります。
こちらの方の腰の痛みの場合は、内臓疲労の調整と足関節のゆがみを整えることで、長期間苦しめられていた腰の痛みから解放されていきました。
こういったように今、出ている症状のみにとらわれ過ぎず、少しふり返って過去を見ていくと、解決するためのポイントもよくあるので考えてみるのも大事かもしれません。
まとめ
このように身体を最短で回復させていくためには、整体など体をプラスの方向に整えていく方法だけでなく、体がマイナス方向に向かっていく要因を減らしていくことも重要となります。