何が原因で症状が出たのか?
あなたの身体の不調や痛みは原因を理解していないと古傷のようにその後も痛みがずっと残ることもありうるので、一日も早く根本から回復してもらえるように、今回は不調の“原因”についてお伝えしていきます。
「 背骨 」
地球上で生きている私たちは常に重力の影響を受けています。
普段その重力に逆らいながら足・腕・胴体などでバランスを取って立ったり歩いたり、手足を動かしたりしています。
腕や足などの身体に動くように指令を送るのは脳と脊髄です。
頭蓋骨を下から支える背骨ですが、背骨の役割は他に脳から送られてくる指令を腕、足、胴体に伝達することや、脊髄神経を守ることです。
なので、身体のシビレや痛みでお困りでしたら背骨が影響しているかもしれません。
背骨は日常生活での様々な負担を受け止めてくれているのです。
「 背骨と腕や足との関連 」
脊髄や背骨、脳は当然大事ですが、脳から出された指令が手足などに正確に伝わっているかも重要です。
本来は、脳から出された指令が背骨の中を通っている脊髄に伝わり、そこから腕や足の神経に伝わって手や足がそれぞれ動くようになっています。
逆に手足で感じ取った「硬い」「柔らかい」「熱い」「冷たい」etc・・などの感覚情報が、先ほどとは反対の流れで脳に伝わっていくのですが、例えば正常なら腕に10動きなさいと指令を送ったのであれば腕が10動かなければ正常ではありません。
これは足も同じで、例えば足が10冷たいと感じ取ったら、そのまま脳に10冷たいと情報を送らなければいけません。
しかし、骨のズレや歪みが背骨にあると、この指令伝達に異常を起こしていきます。
10動かせと情報が伝わっているにも関わらず8しか返していないとなれば、だんだんと神経伝達のエラーを起こしてしまい、痛みやシビレなど、何かしらの異常として体に現われていきます。
といったことで、背骨から出ていく神経が腕や足の神経にどう伝わっているかがシビレや痛みを改善させるためには大事なところです。
「 背骨・自律神経・内臓との関連 」
背骨にゆがみやズレが生じると、体を支えきれなくなり猫背など姿勢が悪くなること以外にも身体に様々な異常が起こります。
まずは背中辺りの背骨(胸椎)にストレスがかかり固くなっていきます。
そうすると、背骨の前側には内臓があったり、背骨(胸椎)の部分には心拍や呼吸、血圧、内臓の働きの調整、その他、身体の健康に大きく関わる自律神経というものがあります。
身体に異常が発生する流れを下記に大まかに書き出すと、
- 胸椎(背中辺りの骨)が歪み固くなり自律神経の乱れや、内臓の疲労が起こる。
↓
- 胸椎が固くなって動きが悪くなったことにより、頚椎(首) や腰椎(腰) が胸椎の
動きの悪さを補って首や腰の歪みが大きくなる。
↓
- 例えば、腰が悪くなれば、お尻から足先のどこかに痛みやシビレが起こり、首が悪くなれば肩から指先のどこかに痛みやシビレが発生します。
そういう訳で、身体をみていく上で大事なのは、背中を調整していくことと、それ以外にも自律神経の乱れや、内臓の疲労を調整していくことが大切です。
原因を分けて見ていく
不調の元は背骨から起こりやすいですが、背骨が異常を起こした後には悪影響は色々な所に現れます。
原因を分けていくと、
・背骨(骨盤)が原因のもの。
・筋肉、筋膜が原因のもの。
・自律神経が原因のもの。
・内臓疲労が原因のもの。
少なくともこれくらいに分けて見ていかないといけません。
不調の多くの原因は、初めは自覚症状が無い状態で何かしら背骨から異常が起こり、様々な所に派生していき結果的に痛みやシビレが起こります。
“施術はそれぞれの原因に適した方法で行う”
重要なのは、初回の詳細なカウンセリングにて大まかに原因を想定し、検査を行った上で身体反応をみて正確に原因を突き止め、その原因に適した施術法を用いて身体の回復を促していく。
こういった流れが最短で痛みやシビレなどの症状を改善させていきます。
本来の健康な体とは?
最後に、身体が健康的な状態というのはどういったものかというと、脳・脊髄・身体がキッチリと連動し合っていることです。
数字でいうと10の脳から出た指令が10体に伝わる。8の体の感覚が8脳にちゃんと伝わる。
こういったズレの無い状態は、非常に身体の状態が良いということです。
例えを分かりやすく伝えると、
脳へのストレスが少なく、背骨(骨盤)のゆがみも少なく、血行も良く、腕や足も良く動かせ、自律神経の状態も良く、内臓も疲労が無くて柔らかく、ぐっすり眠れて、食事も良く食べることができる。
こういった状態をイメージして頂くと良いかと思います。